カゼウスから車で約1時間半...京都丹波市春日町にそのチーズ工房がある。
自然豊かで空気も水もきれいだ!(ただ、冬はかなり寒く雪が多く降る地域)
そんな場所で江戸時代から続く農家が婦木農場である。
そこの11代目となる婦木ようすけさんは、もともと婦木農場で牛が飼われていたことがきっかけで、チーズ造りをやってみたいと思い立ったようだ。
そして、一人北海道に旅立ち、「さらべつチーズ工房」でチーズ造りを学び、平成27年に婦木農場のチーズ製造部門として【丹波チーズ工房】を立ち上げた。
そして修業先で学んだハードチーズをベースに、独自に蔵を改装した熟成庫で熟成させた「蔵熟成ゴーダ」というチーズを開発する。
濃厚なミルクでチーズ造りに向いているといわれるジャージー牛のミルクを使い(最近では一部乳量安定のためホルスタインも飼育している。)最低1年熟成というこだわりのゴーダタイプのチーズだ。
そんなチーズが評価されないわけはない…
「第13回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト」で、見事”農林水産大臣賞”を受賞!
その他にも、ソフトタイプのチーズやモッツァレラチーズなども作っている。
最近ではラクレットチーズにも挑戦中という…
それには理由がある、蔵熟成ゴーダチーズは最低1年熟成させなければ出荷しないという信念があり、また暑すぎる時期はチーズ造りが安定しないため、ゴーダチーズは造らないという事情も重なり、すぐに商品化できるチーズの製造も必要という…
とはいえ、ソフトタイプの「スノーホワイト」やそのスノーホワイトを竹炭にコーティングした「竹炭熟成」のチーズもなかなか美味い。
ほっこりとして雪見大福のような食感と、ジャージー牛のミルクならではの濃厚で甘い味わいは、暑い夏場でも、食べたくなるようなチーズだ!
土、日なら現地でチーズの販売とソフトクリームも食べられる。
近くに住んでいたら、何度も通ってしまうのは間違いない。
婦木ようすけさんは、多忙だ…
朝一にミルクを絞り、チーズ造りを開始、バットにレンネットを入れて固めている間に、また牛の世話をしたり、農作物の収穫もしなければいけない…そして、固まったカードを型に入れて、成形し脱水させる。また、熟成庫のチーズの反転もしなければいけない
それを、ほぼ一人でこなしている…
チーズを販売するだけの私には、こうした生産者に支えられているので頭が上がらない
そんな「丹波チーズ工房」さんの蔵熟成ゴーダをうちでも扱いたいと思ったのだが、今出荷できる玉はないとのこと...残念
ただ、年末までには出荷できそうとのことなので、その時にはカゼウスでも扱いたいと思う。
ちなみにラベルの絵は、婦木家に代々受け継がれてきた蔵の絵だ。
寿の字がよく見える…この蔵こそがチーズ熟成庫になっているのだから、感慨深い…
ぜひこれから応援していきたいチーズ工房と出会えたことに感謝!