日本では、ブルーチーズの説明の中で「世界三大ブルーチーズ」という言葉がよく出てくる。
その中の一つである「スティルトン」の料理への応用を一つ紹介します。(スティルトンの歴者こちら⇒https://caseus.jp/blog/13/)
この料理は、イギリスのウェールズ地方のチーズ料理である「ウェルシュ・ラビット」という料理にヒントを得ている。
※「ウェルシュ・ラビット」とは、ウェールズの労働者階級の家庭で人気の料理として1500年代に生まれたため、ウェールズのウサギとしても知られる。ウェールズの労働者階級の家庭では、ウサギのような肉を食べる余裕がなく、代わりにウェールズ産のチーズをウサギ肉として調理していました。
この料理について初めて記録されたのは、1725年、ジョン・バイロンの『文学的遺稿』の中に「私は冷たい牛肉ではなく、ウェールズ産のウサギとチーズの煮込みを食べた」とある。多くの人々は、今日でもWelsh rarebitはWelsh rabbitと呼ばれるべきであると考えているが、時が経つにつれ、Welsh rabbitは次第にWelsh rarebitと呼ばれるようになった。その理由は定かではないが、この料理が主流となった18世紀末に変更されたと考えられています。貧乏人の晩餐という料理の性質からくる卑下した意味合いから脱却するために呼び名が変わったという説もある。
さて、今回の「ロケット・セイボリー」ですが、ウェストミンスターにあったジェントルマンズクラブ「ロケット」に由来するらしい。
オリジナルのレシピでは、トーストに洋ナシとクレソンをのせ、その上にスティルトンをのせて焼くだけのようだ。
その一例を紹介する。
材料:食パン 4切れ
バター 50g
クレソン 適量
洋梨 2個
スティルトン 225g
1.フライパンを中火にかける。薄切りのパンは軽く黄金色になるまでトーストし、バターを塗る。浅いグラタン皿4枚にバターを塗り、トーストしたパンを1枚ずつ並べる。
2. 1のパンの上に皮をむいた洋梨のスライスをのせます。その上にスティルトンをのせ、クレソンを散らしの入れるお皿をグリルしてチーズが溶けるまで焼く。