国:フランス 地域:ブルゴーニュ ブドウ品種:シャルドネ
相性のいいチーズ:シェーブルチーズ ウォッシュチーズ(優しめ) ホワイトチーズ(優しめ)
ブルゴーニュ地方の白ワインといえばシャルドネ種を思い浮かべる方が多いと思いますが、AOC許可品種としてアリゴテ種も認められています。
シャルドネ種よりもキレのある酸とフレッシュな柑橘系の香りが特徴ですが、こちらのワインはマロラクティック発酵(乳酸発酵)をしているため、酸はアタックはまろやかで、果実味が充実しているため、芳香性も高く、アルコール度数も13%と完熟した葡萄を使用しています。中途半端なブルゴーニュのシャルドネよりも香りも味わいもしっかりとしています。
1987年、アルメルとジャン・ミシェル夫妻によってフィサンに創業された家族経営のドメーヌです。
「フィサン」の他に「マルサネ」や「マジ・シャンベルタン」などのグランクリュを含む、全6.8ヘクタールの自社
畑を所有し、持続可能性を追求したビオロジックとビオディナミで畑管理を行い、伝統的な方法を用いて
白、ロゼ、赤ワインを造っています。
「フィサン」はニュイ・サン・ジョルジュの北に位置し、ヴィラージュとプルミエ・クリュの畑で構成されています。 赤ワインは濃く深いルビー色で、果実味が豊かで骨組みがしっかりしており、若いうちはタンニンが強く引き締 まったスタイルですが、熟成するほどに豊かで芳醇なアロマが生まれタンニンが滑らかになり、素晴らしく繊細 なワインへと変化していきます。「フィサン」はほとんどが赤の生産ですが、全体で108ヘクタールある畑の中 で、わずか3ヘクタールのみ白ブドウが植えられています。 もともとリュット・レゾネで栽培してきましたが、環境への影響と持続可能性を考慮し、畑をより良い状態で 長持ちさせるため2007年にビオロジックと一部をビオディナミに転換し、2010年に法的認定を受けました。 この転換によって、ブドウはテロワールをより一層表現できるようになり、素晴らしい凝縮感をワインにもたら しました。
また土壌は主に粘土石灰質で、まさにブルゴーニュにおける素晴らしい品質のワインを生み出す 好条件がそろっています。
【白ワイン】果汁の繊細さを損なわぬよう空気圧でプレスします。約10℃にてデブルバージュを行い、底に 溜まった滓を取り除きます。マストと共に樽に移し発酵を促し、マロラクティック発酵を経て、樽 (一部新樽使用)にて6か月熟成させます。
【赤ワイン】収穫時は手摘みにて行い、ブドウの酸化を防ぐ為に少量ずつバスケットに入れて運びます。慎重
に選別して除梗し、約10℃にて7日間デブルバージュを行います。発酵中はピジャージュ、ルモ
ンタージュを行い、空気圧にてプレスします。樽(一部新樽使用)にて18カ月熟成させます。