美食家の名を冠した贅沢なチーズ!
さわやかな酸味と滑らかな口溶け、濃厚なミルクの甘みのある高名な美食家の名を冠し、世界的な人気を博した「ブリヤ・サヴァラン」は原料乳に生クリームを加えて製造する「トリプルクリーム」と呼ばれるタイプで、脂肪分が約75%と大変多く、そのリッチでまろやかな味わいは、まるでチーズケーキのような味わいです。「アフィネ」は、その「ブリア・サヴァラン」を4週間熟成させて造られています。やわらかな薄い白カビに覆われ、クリームを添加した中の生地は非常に口溶け滑らかです。
デュラン社は1969年にディジョン近郊のジリ・レ・シトーでジャック・ジャクリーヌ・デュラン夫妻がチーズ工房を創設し、9年後にフレッシュタイプのブリア・サヴァラン「レカル ド ブルゴーニュ」が一躍ヒット。以降クリームを添加した濃厚な味ワイのチーズ製造に焦点を合わせていきました。
1990年に会社を継いだ現社長のフィリップは「ブリア・サヴァラン」の型詰めをルーシュ(おたま)に戻すなど伝統的な製法に戻し、品質向上に力を注ぎました。
そのおかげで評判は徐々にあがり、ついにパリの農業コンクールで賞を獲得。その後も安定的して金賞を取り続けています。
カゼウス食べ頃熟成
【チーズ出荷後すぐは、まだ固くバターのような風味とヨーグルトのような酸味が強く味わいも単一的ですが、良い熟成がすすむと身は柔らかく滑らかな質感になり、バターのような風味はなくなり脂肪分が分解されて生まれるジュワっと広がる甘みと優しいミルクの風味が余韻に残ります。香り高い赤ワインや長期熟成のシャンパンなどとの相性が抜群です!】
エルベ・モンス Herve Mons
初代M.O.F.を受賞したモンス氏は、フランス・リヨン郊外ロアンヌで、両親からチーズ熟成士の仕事を受け継ぎました。
両親は青空市場に車で行商し、チーズ屋を営んでいましたが、モンス氏と弟ローランも加え家族で会社を経営するようになりました。
今ではフランスの三ツ星レストランをはじめ、世界各国にチーズを出荷する会社へと成長を遂げています。
モンス氏は2007年に廃坑を買い取り、最適な湿度を保つ自然なカーブを作り、現在はそこでチーズを熟成させています。
湿度と温度のコントロールは当然のこと、チーズによっては棚板の木も変えるのほどのこだわりのチーズ熟成士です。