ワインの名産地のブルゴーニュ地方らしく、地元のワインの搾りかすから作られる蒸留酒‘マール・ド・ブルゴーニュ’を加えた塩水で表面を洗いながら丁寧に熟成されています。
マール酒の割合を徐々に上げていくことで生まれるオレンジ色の美しい表皮の中身はねっとりと濃厚。力強く繊細な風味に仕上がり、後味には上品な甘ささえ感じられます。中身は柔らかく、完熟のものはトロトロでスプーンですくえるほどに。
14〜15世紀頃、ブルゴーニュ地方のコート・ドールの丘陵にある小さな村エポワスのシトー修道院の僧侶たちによって造り始めたと言われ、フランスの美食家ブリヤ・サヴァランによって「チーズの王様」と賞賛されていました。
又、ナポレオンは、この土地の銘酒シャンベルタンと合わせることを好んだとも言われています。第二次大戦後に絶滅しかけた時、ベルトー社のロベール・ベルトー氏の情熱によって復活を遂げた経緯があります。その熱い思いは、現社長のジャンにも伝えられ、今ではブルゴーニュのみならず、フランス中のチーズ屋に「ベルトー社のエポワス」と指名されるまでになっています。
熟成したエポワスには極上のブルゴーニュの赤ワインがおすすめ!