国:スペイン 地域:ムルシア ブドウ品種:モナストレル95%、アイレン、マカベオ5%
相性のいいチーズ:ウォッシュチーズ(優しめ) ブルーチーズ(優しめ)ハードチーズ(長期熟成)
地場品種モナストレルがla del terreno(この土地のもの)と地元民 に認識されているためキュヴェ名に冠しました。開放桶で醸し後フ リーランジュースをセメントタンクで発酵、マロラクティック発酵後、 5 ヶ月熟成しました。淡い色調のパープルガーネット、フランボワー ズやブラックチェリー、ワイルドな香り、柔らかいアタックに上品な 口あたりが拡がり、スモモの渋みと甘みが混在しています。
スペイン、南東部のムルシア州、ブーリャスというDOがあります。あまり日本に輸入されていないの で、耳慣れない方も多いと思います。
そこに誕生した女性の新人生産者をご紹介させて頂きます。
彼女の名前はJulia Casado Marcoフリア・カサド・マルコ、1984年9月28日マドリードで生まれまし た。
実はフリアはチェロ奏者、音楽家からワイン醸造家に転向した珍しいキャリアの持ち主です。10歳の 時から20年間もの間、音楽しか知りませんでした。大学では自然が好きなので農業工学を専攻しま したが、彼女の生活は音楽一辺倒でした。余りに熱中する為、実はご両親が現実的な生活を考 え、他の道を進めたのです。
そこで興味があったのがナチュラルワイン、美味しい物を食べる事・飲む 事が好きなフリアはワイン造りをする事を決意し、アリカンテの大学で醸造学を学びました。そしてその 後、ドイツのファルツで醸造を実践しました。そして自分のワインを造る為、2010年に故郷のスペイ ン、ムルシアに戻ります。
2013年「パイサノス」というブドウ畑を借り、ナチュラル栽培を始めました。フリアその者が非常にナ チュラリスト、愛嬌があり憎めないタイプ。
一見華奢ですが、非常に強い精神と情 熱の持ち主。しかし 非常に頭が良く理知的でフェアな感覚の持ち主。彼女の目標は明確で、よりピュアなワインを淡々と自分のペースで造り続ける事です。
食文化を通
して人々を結び付けたい!との思いがこのワインを飲めば伝わってきます。
アメリカ・ドイツ・フランス・スイス・イギリス・ベルギーに輸出され、本場スペインでは人気上昇中です。