国:スペイン 地域:リオハ ブドウ品種:テンプラニーリョ 90% ガルナッチャ 5% グラシアーノ 5%
ビオディナミ ビオロジック/エコセール
相性のいいチーズ:ブルーチーズ(優しめ) ウォッシュチーズ(優しめ) ハードチーズ(長期熟成)
外観は濃く鮮やかに輝くルビー色で、グラスからこぼれるほどの華やかなベリー系果実のアロマに、ほんのりと したスパイスのニュアンスが香りに奥行きを与えています。口当たりはとてもジューシーでチャーミングな印象ですが、シ ルクのような舌ざわりの練れたタンニンがうまく溶け合っており、飲みごたえがあるのにどのようなシーンにでも合わせやすい、非常にコストパフォーマンスの高い赤ワインと言えるでしょう。
スペイン最高峰の赤ワインの銘醸地リオハの3地区のうち「Rioja Baja/リオハ・バハ地区」の Cidacos Valley/シダコス・ヴァレーに位置する、Isasa/ イササという名の標高1,474mある山の中腹に居を構え、電線も水道管も引かず、太陽光発電と風力発電、井戸水を用いてサスティナブルなワイン造り を行う家族経営の小規模ボデガです。
設立は1992年とまだ歴史は浅く、自社畑はわずか5haと小規模ながら、創業当時から徹底した有機農法を取り入
れ、農法におけるイノベーションを追求しながら持続可能なブドウ栽培方法を確立させ、近郊の生産者に多大な影響を与えている気鋭の造り手です。敷
地内にはブドウ畑の他に、リンゴや柿、梅などの果樹園、ガーリックや野菜などが植えられた小さな畑もあり、敷地の周りには桜やオリーブ、アーモンドの樹
が整然と垣根のように並んでいます。
創業当初から有機農法を採用していますが、独自の手法にたどり着くためにパーマカルチャー(永続的循環型農法)やルドル
フ・シュタイナー、日本の福岡正信の自然農法などの考え方を融合させ、20年以上に渡る試行錯誤を繰り返しながら、土壌を
改良してきました。毎年9月になると、1年に1度だけ畑を耕し、毎年違う種類の一年草のマメ科の種を植え、同時に穀物を撒
きます。5月になり植物が実を付けるとそれを擂って挽き、また畑に戻します。畑には他にも野草がたくさん生えていて、正に生
物の多様性がもたらされており、自然の摂理にシンプルに基づいた持続可能な栽培方法が実現しています。