古くは13世紀から夏のアルプスで作られていたルブロションでしたが、広く世に知られるようになったのはフランス革命後になります。それまで秘密にしてきたのは、当時の税制度にあります。14世紀アヌシー湖を見下ろすオート=サヴォワの農民たちは、飼育する牛の搾乳量にもとづいて税金を支払うことを義務付けられていました。
そこで農民たちは、税金を逃れるために、役人のいるところでは一部の乳だけを搾り、役人が去ったあとで再度搾乳するようになった。その2回目の、いわば「非課税」の乳で作られたのがルブロションだったと言われています。
名前の語源となった「ルブロシェ(reblocher)」は地元サヴォワ語で「再搾乳」「牛の乳房を再びつまむ」ことを意味しています。そんな経緯があったため、ルブロションは農家が自分たちで食べるためだけに製造されていました。
それが、フランス革命後この税金が撤廃され、農家はようやくルブロションを自由に販売できるようになりました。1976年にはAOCを取得するまでになりました。
味わいは、若い時は非常にまろやかで、ほのかにミルクの甘味を感じることができます。
熟成すれば、ミルクの甘味はなくなり、香ばしいクルミの風味と高原の花の香りを感じさせるようになります。
非常に溶けもよく料理に使用されます。郷土の料理「タルティフレット」にも使用されています。
コクのある白ワインやフルーティな赤ワインとの相性がいいです。
赤いラベルは工場製ですので、リーズナブルな価格でご提供できました!
緑のラベルは農家製を表しています。