ブルーチーズ初心者におすすめ!
もちもちとした質感とほんのり出汁の風味を感じるその味は、日本人には馴染みやすいといわれています。変わった食べ方としては、酢飯にスライスしたフルム・ダンベールを載せてわさび醤油をつけていただく「チーズ寿司」も、なかなかの一品です。
その歴史は古く実はロックフォールと同様に世界最古のブルーチーズとも言われていて、紀元前1世紀のローマ時代にカエサルがガリア制服に向かった頃から存在したといわれています。
名前の頭についている”fourme”はラテン語で型を意味する”forma”のちにチーズの意、から来ています。
これはチーズを意味するフランス語のフロマージュやイタリア語のフロマッジの語源でもあります。(もう一つのチーズの語源は””caseus”なんですけどね…)
1972年にAOCをフォレ山脈をまたいだ東側のフルム・ド・モンブリゾンとともに取得、西側がアンベールです。これは製造法が似ていたからですが、2002年にフルム・ド・モンブリゾンが独立しました。フルムダンベールとの大きな違いは、加塩するタイミングと熟成させる姿勢ですが、食感・風味とも違っとものになっています。
そのほとんどが、工場製で低温殺菌されたミルクから作られていますが、農家製も少しですが、生乳で生産されています。
コクのある白ワインやフルーティな赤ワインとよく合いますが、甘めの日本酒との相性はまさに絶品です!
カゼウス食べ頃熟成
【通常のものでもチーズ熟成士のモンス氏の手によって、角が取れクリーミィかつ旨みがたっぷりです。ですが、水分量が多くややぬるっとした舌触りが残ります。それをカゼウスで熟成させることで、より身が締まり健全な青かびを保持することによって、しっととした食感に最初のイメージから”旨み””を十分に感じることができます。ぜひ甘口の日本酒と合わせてみてください。】
エルベ・モンス Herve Mons
初代M.O.F.を受賞したモンス氏は、フランス・リヨン郊外ロアンヌで、両親からチーズ熟成士の仕事を受け継ぎました。
両親は青空市場に車で行商し、チーズ屋を営んでいましたが、モンス氏と弟ローランも加え家族で会社を経営するようになりました。
今ではフランスの三ツ星レストランをはじめ、世界各国にチーズを出荷する会社へと成長を遂げています。
モンス氏は2007年に廃坑を買い取り、最適な湿度を保つ自然なカーブを作り、現在はそこでチーズを熟成させています。
湿度と温度のコントロールは当然のこと、チーズによっては棚板の木も変えるのほどのこだわりのチーズ熟成士です。