M.O.F.チーズ熟成士エルベ・モンス セレクションチーズ
国:フランス、ミディ=ピレネー圏 乳種:羊乳 タイプ:ブルーチーズ
相性のいいワイン:フルボディの赤ワイン デザートワイン
それ以来、羊飼いたちは、コンバルー山の石灰岩の洞窟でチーズを熟成するようになりました。
1411年からは国によって保護されるようになり、時のフランス国王シャルル6世は、ロックフォール=シュール=スールゾン村の人々がこのチーズを作ることを許可する書類に署名。そして1926年には、チーズとしてはじめてAOCを取得したフランスを象徴するようなチーズなのです。
幅約300メートルの天然の洞窟は、地下4~5階の深さまで及んでいて、この「フルリーヌ」とよばれる石灰岩の洞窟に空いた無数の亀裂のおかげで、冷たい風とこの洞窟特有のカビがうまく循環しています。
そこに青カビの「ペニシリウム・ロックフォルティ」の繁殖をうながすために、地元で栽培されたライ麦のパンを洞窟内に配置します。3ヶ月もするとパンはきめの細かい灰色のカビでおおわれ、そのカビを乾燥させて粉末にしたものを新しく成形されたチーズに付着させ、青カビの増殖を促します。
ボルドーのフルボディの赤ワインや貴腐ワインとの相性がよく、ハチミツやイチヂクとの相性も抜群です。また、濃厚で甘口の日本酒とも意外なマリアージュもしてくれます。
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初代M.O.F.を受賞したモンス氏は、フランス・リヨン郊外ロアンヌで、両親からチーズ熟成士の仕事を受け継ぎました。
両親は青空市場に車で行商し、チーズ屋を営んでいましたが、モンス氏と弟ローランも加え家族で会社を経営するようになりました。
今ではフランスの三ツ星レストランをはじめ、世界各国にチーズを出荷する会社へと成長を遂げています。
モンス氏は2007年に廃坑を買い取り、最適な湿度を保つ自然なカーブを作り、現在はそこでチーズを熟成させています。
湿度と温度のコントロールは当然のこと、チーズによっては棚板の木も変えるのほどのこだわりのチーズ熟成士です。